長崎旅行の続き。今回は6年前の今日、池島を訪ねたときのことを振り返ります。
路線バスで長崎駅前から瀬戸港へ
池島までは長崎駅前から路線バスを使い瀬戸港まで行き、そこからフェリーで池島までというルートを使いました。
この路線バス、長崎駅前から瀬戸港の最寄りのバス停(NTT大瀬戸)までの停車数がなんと79駅!1時間半の長旅です。

この日はあいにくの雨。ですがここを逃すといつ行けるかわからなかったので、予定通り決行。10時台のバスに乗り瀬戸港へ向かいます。
瀬戸港からフェリーで池島へ

バスの到着時間と船の出航時間に結構開きがあったので、近くのセブンで暇つぶしした記憶があります。

12:44発の便に乗車しました。池島までの所要時間は28分。
降りるときに他のお客さんもいたことに気づきましたが、座席は貸切状態でした。
池島では炭鉱体験ができるツアーが行われているのですが、この日はそれがちょうどお休みの日だったことと、この天候の影響があったのかな。
池島に到着!

ちょっとホラーチックなブイ(ですよね?これ)たちがお出迎えしてくれます。

当時のわたしの撮影モードが意図的なせいもあるかも知れない…笑

なにしろちょっとやそっとの雨風じゃなかったんです。島であまり遮るものがないせいもあるのか、傘がまったく役に立たず比喩抜きで絞れるほど上着(どころか着てるもの全部)がびしょびしょに…レインコートを持参するべきでした苦笑

池島炭鉱跡。炭鉱ツアーが開催されているくらいなので、ここ池島も軍艦島や高島のようにかつて炭鉱で栄えた島。
九州最後の炭鉱として2001年に閉山されたそうです(2000年代というだけで最近のことのように感じられる)。
最盛期の1970年には7700人居た人口も、2021年時点で111人まで減少しているそう。
面積的には高島よりも少しコンパクト。100円で乗車できるコミュニティバスが走っています。
いざ団地の廃墟群へ
わたしの目的は、島の南側に位置する団地の廃墟群。行きは歩きで向かいました。

池島簡易郵便局を過ぎたあたりから見えてくる団地の入り口。港から歩いて20分ほど。
全部で何十棟あるんだろうという感じで本当に圧巻です。
もしかしてまだ人がお住まいなのかなという建物もあったので、全部が廃墟ではないのかも知れない。

ここはまだ比較的新しそうな雰囲気。

こんな感じで辺り一帯が廃墟になっています。
この団地群の中には2時間弱滞在したのですが、コミュニティバスとすれ違うだけで人の姿はありませんでした。

雨風がひどく体力の消耗が激しかったので、公園でちょっとひと休み。

老朽化のせいかブランコなどはすべて撤去されており、残っているのはこのお馬さん?ラクダさん?だけ。
雨のせいもあってなんだかもの悲しい雰囲気。
さて時間もあまりないので再び動きます。
廃墟の目玉?

入り口の方は比較的低層の建物が並んでいるのですが、奥の方へ進むと一際目立つ大きな4棟が並んでいるエリアがあります。

近づいてきました。

きっと池島の廃墟群の中で一番メインのエリアなのではないでしょうか。

アイキャッチにも使用した写真。
この4棟、こちら側からでも迫力があるのですが、裏から(ベランダ側だから正確にはこっちが裏…?)見るともっとすごい。

手前の建物に31とあるので、少なくとも31棟あるということですね(!)。

この迫り出す感じすごい。畏怖の念すら抱きます。

時間が許すならもっと長時間滞在したかった。
本当にだーれも居なくてわたし的にはすごく落ち着ける空間でした。
ここでも出会ったあの子たち

港に戻る前にもう一回休憩。池島にも居ました、猫さん!

この子はめずらしく寄ってきてくれて嬉しかった笑
お腹空いてたのかな。何もあげられるものがなくて申し訳ない気持ちに…

実はもう一匹いたのですが、この子は臆病さんなのか近づくことはできませんでした。

なんだか対照的な二匹でした笑
迫るタイムリミットと新たな出会い
実は帰りのフェリーの時間がかなり間近に迫っていました。
フェリー自体はまだ後にも何便かあったのですが、次の便を逃すと長崎駅までのバスがなくなるので割と切実です。
そんなときに、郵便局を過ぎた辺りで島外から診療所へお勤めに来ているというおじいちゃん先生とバッタリ。
おじいちゃん先生も、わたしが乗る予定の便で帰るようで「バスに乗ったほうがいいよ」とアドバイスをいただき、ご一緒させていただくことに。
おかげで無事目的の便で帰ることができました!
港からの路線バスも途中まで一緒で、この辺りの歴史の話などいろいろ教えていただきました。
こういうのも旅の醍醐味ですよね。
帰りのバスは一度途中で乗り換えもあり、長崎駅に着いたのはだいぶいい時間だったと思います。
この日は夜ごはんを食べた記憶がないので、またそのままホテルに着くなり爆睡だったんだろうな。
翌日再び長崎空港から羽田へと戻り、3泊4日の長崎旅行は幕を閉じました。
これ振り返ってるとまた行きたくなりますね笑 団地廃墟群の謎の安心感を思い出して「帰りたい…」ってなってます笑
また絶対行くぞー!今度はもうちょっと暖かくて晴れた日がいいな…笑
▽長崎旅行・高島編はこちらから
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